『 なんてこった あ! 』

                        #78「死斗!海底1万メートル」


     
                 G78




                  大爆発を起こし、炎が包み込む中、苦しむジョーを何とかしようと健は敢えて
                  彼を燃え盛る炎と対峙させ、克服させようとします。

                  そしてそれを見続けたジョーが思い出したものはー。

                  彼はこう叫びます。



                    「なんてこったあ!」


                     Mamma mia !(マンマ ミア!)

                     直訳すると、「私のお母さん」となりますが、思いがけない出来事に、
                     思わず飛び出すフレーズです。これはみなさんも耳にした事があるで
                     しょう。

                     もう一つ言い方があります。

                      Dio mio !(ディオ ミオ!)

                     この直訳は、「私の神よ!」です。

                     先の、mamma は、この場合は「お母さん」の意味ではありません。
                     mamma は他に「聖母マリア」の意味があります。
                     なので、この場合は「ああ、マリア様!」となるわけです。

                     そう、Dio の”神様”と同様、同じように使っています。

                     恐らく、イタリアは言わずと知れたキリスト教国なのでこのようなフ
                     レーズになるのでしょう(キリスト教総本山であるバチカン市国を有す
                     る)。

                     このような表現は、英語も同じですね。


                    (英) Oh, my  God !

                     これも「おお、私の神よ!」です。

                     他に、   My God !    や   Jesus(Christ)!
                     との言い方もあります。




                  ジョーが思い出したのは何だったのでしょうか。
                  両親を殺したとの事でずうっとギャラクターを憎んでいた彼。しかし、その
                  両親もまた、ギャラクターの幹部として所属しており、抜け出したために暗殺
                  された。
                  それを思い出したのです。

                  暗殺した仮面の女は気を失いつつある幼いジョーに言います。
                  『親の罪は子の罪。恨むなら、地獄へ行ってギャラクターを裏切ったお前の親
                  を恨むが良い・・』


                  過去を知ったジョーは傷つきながらも、なおいっそうギャラクターへの憎悪を
                  増していきます。
                  そうして物語は進むのです。



                  にしても、とっさの時ってついお国言葉で叫んでしまうと思うのですが、
                  ジョーはしっかり日本語で言っていますね。
                  もしかしたら、ささきさんが吹き替えをしただけで、実はジョーはちゃんと
                  「マンマ・ミーア!」って言ってたかも?(なんて)


                  さて、本日はここで終わります。
                  ちょっと深刻な話になってしまいましたね。次回もまたお会いしましょう。


                  A  presto !






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