『 もし手袋がなかったらイチコロ だ 』

                   
#58「地獄のメカ ブッタ」



              G58




                後先考えずに飛び出して行った健が強い電流にやられて気絶。ゴッド
                フェニックスで目覚めた彼にジョーがこう言います。



                   Fu morto quando non ci furono i guanti.
                 (フ モルト クアンド ノン シ フロノ イ グアンティ。)

                   morto は、”死”、quando は、”~の時”、guanti は、”(一組
                   の)手袋”。
                   guanti は、一つ、という意味だと、un guanto となります。
                   なお、「イチコロだ」は、「死んでいた」としました。

                   さて、fu と furono は、共に、共通した動詞の変化したもの
                   です。

                   イタリア語で一番使う動詞は、essere(エッセレ)で、大本の意
                   味は、「~だ、である」「~にある、~にいる」「(~の状態
                   に)いる」等。
                   これは、人称によって変化します。


                   io(私は) → sono  noi(私たちは) → siamo

                      tu(君は) → sei    voi(君たち・あなたたちは) →
                                siete

                      lui/lei/Lei(彼は/彼女は/あなたは) → ・br>
                    loro(彼らは/彼女らは) → sono


                   セリフの中の、fu 、furono も元は essere です。こちらは
                  3番目の変化のようなので、普段は出ない言い方だと思います。


                   さて、英語です。

                  (英)You were dead when there were not gloves.

                   単語の並びは、先に、君は死んでいた、と来て、グローブ
                  (手袋)がなかったら、と続きます。

                   別の翻訳を掛けてみますと、イタリア語は例によって一緒でし
                   た。


                  (英)If there were no gloves, you were dead.

                   こちらの方がより日本語に近い訳になりますでしょうか。
                  もし~がなかったら、こうだった。流れはこちらが自然ですね。



                夢にまで見た父親を失い、やや自棄気味になっていた健。でもサブ
                リーダーのジョーの支えもあり、仲間と共に戦い、少し落ち着きを取
                り戻したようです。
                ジョーたちもあまりきつく彼を責めない雰囲気がいいですね。

                さてGW真っ只中ですが(5月5日掲載)、イタリア語もしっかり勉強
                しましょう(なんて)

                ではまた次回まで。


                A presto !  Ciao !






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