『 ちぇっ、相当せっかちなやつだぜ 』
Buonasera !
新しい年になって最初のイタリア語ですね。皆様は良いお正月を迎えられましたか?
今日は#96「ギャラクター本部に突入せよ」から。
マンモスキャニオンで怪しい角が発見され、どうやらこの付近にギャラクター本部がある
らしいとの不確かな情報が入ります。
罠かもしれなくても出動するのが我が科学忍者隊。その渓谷を進む一行に何者かの邪魔が
入ります。
険しい山道を行く忍者隊を乗せたジープを煽るように体当たりの攻撃をしてくる1台の
車。
思わずジョーがこう言います。
「ちぇっ、相当せっかちなやつだぜ」
Accidenti, è notevole ragazzo impaziente.( アッチデンティ、エー ノテーヴォレ
ラガッツォ インパツィエンテ )
accidenti は、”くそう””ちくしょう”という意味。
ragazzo は、”野郎””男”です。impaziente は、”我慢できない””イライラし
た””短気な”という形容詞です。
notevole は、”著しい””相当な”、です。
ジョーもせっかちな方だと思うのですが、忍者隊を煽った謎の男はそれを上回るせっかち
さんということですね。
(英)Hey, it's a quite impatient guy.
男がなぜ忍者隊をつけ回していたかというと、ギャラクターとの戦いの中で彼の住む海底
牧場が破壊されてしまい、ギャラクター同様に忍者隊をも憎んていたから。
この手のヒーロー物は、あくまでもヒーローはヒーロー、みんなの憧れとか崇拝の対象で
すが、この「科学忍者隊ガッチャマン」という作品では、そんな概念を打ち破り、正義の元
で戦う裏には実はこんな犠牲もあるのだ、というある意味タブーな部分もさらけ出していま
す。
考えてみれば、街に鉄獣が現れて街の人々が犠牲になるのはまああるとして、彼らが例え
ばミサイルとぶっ放したり、科学忍法・火の鳥を使って鉄獣をやっつけているシーンは、同
時に街を破壊していたりするのかもしれません。
だから彼らはそういう事実を知って驚愕するとともに、重い責任というものを感じ取る、
というストーリーになったわけです。
大事ですね。
さて、しばらくやってきたこのコーナーですが実は今回で終わりです。
前回同様、お付き合いいただきましてありがとうございました。
これで少しイタリアやイタリア語に興味を持っていただけたなら嬉しいです。
それでは。
Arrivederci !
さようなら!