『 Easter egg 』

                             2017.4.16 ブログより





                        easter_egg2017





                    「Buona Pasqua !」

                    イースターおめでとうございます。
                    イエス様の復活をお祝いいたします。


                    イースターの意味を知らずただ騒ぐだけの世間を背にここではイースター
                    の話をしたいと思います。

                    はじめに申し上げますが、イースターはキリスト教徒に取り、クリスマス
                    以上の大切な日です。十字架につけらてて処刑されたイエスが三日後に復
                    活なさったことを祝う神聖な日です。決して単に卵を食べる日でもウサギ
                    のコスプレをする日でもありません。


                    さて、冒頭の「Buona Pasqua」は、イタリア語でイースターおめでとうご
                    ざいます、という意味です。
                    pasqua は、「復活祭」という意味で、イタリアではこの日、子羊や鳩を
                    象ったパンを食します。子羊の菓子パンは主にシチリアで食べられてるよ
                    うです。

                    私の通う教会では今「レント(受難節)」に入っており、ご受難の最後の
                    一週間には受難週を思い、克己節約をし、祈るという週間を持ちます。
                    本来この期間、西洋では肉や乳製品を断つ習慣があり、復活祭当日に解禁
                    になるので卵や牛乳といったものをふんだんに使いパンや菓子を作り、酪
                    農家で大量に残っていた卵を消費したことが起源とのことです。(断食は
                    今は廃れている)

                    教会では、子供達がゆで卵の殻に絵を描きます。カトリックでは赤いペイ
                    ントをするそうで、これはキリストが十字架で流した血の色を表している
                    とか。
                    卵がイースターに使われるのは、動かないものから生命が生まれるという
                    ところから、死と復活を象徴しているから。

                    卵と同じくウサギも古くから西方教会で行われており、こちらは多産のた
                    め、豊穣の意味があります。
                    イースター・バニーと呼ばれ、ウサギの形をしたチョコレートなどのお菓
                    子が作られます。

                    ところでイースターは「移動祝日」です。定義は、”春分の日後の最初の満
                    月の次の日曜日”とされていて、毎年変わります。昨年は3月でした。

                    お話しした通り、かなり宗教色が強い行事なので、信者でもない方々が何
                    も知らずにただ浮かれているのを見るのは違和感があります。一番騒いで
                    いるのはマスコミでしょうけどね。








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